舌乳頭(ゼツニュウトウ)の種類
舌乳頭とは
舌乳頭とは、舌尖(ゼッセン)と舌体(ゼッタイ)の背面にある組織です。
全部で4種類あり、そのほとんどに味覚を司る味蕾(ミライ)が存在しています。
・有郭乳頭(舌の最後方部)
・葉状乳頭(舌縁部)
・茸状乳頭(舌背部)
・糸状乳頭(舌背全域)←味蕾なし
有郭乳頭(ユウカクニュウトウ)
有郭乳頭は、舌体の最後方部にあります。
分界溝と呼ばれる部位に沿って並んでいます。
一般的に、10個前後の乳頭が存在しています。
有郭乳頭に味蕾はあります。
・分界溝に沿って存在
・10個前後
・味蕾がある
葉状乳頭(ヨウジョウニュウトウ)
葉状乳頭は、舌縁部にあるヒダ状の舌乳頭です。
沢山の味蕾が存在しているのが特徴です。
・舌縁部にヒダ状に存在
・味蕾が多数ある
茸状乳頭(ジジョウニュウトウ)
茸状乳頭は、舌背部にある舌乳頭です。
一般的に、1〜3個しか存在しておらず、その場所も人それぞれです。
つまり、広い舌背部の中で、1〜3個が散在している乳頭といえます。
ちなみに「舌背部(ゼッパイブ)」というのは、舌の表の部分です。
表面に見えている部分であるにも関わらず、「背」という名前が付けられているので、混乱しがちな点といえます。
茸状乳頭には、味蕾があります。
・舌背部に存在
・1〜3個
・味蕾がある
糸状乳頭(シジョウニュウトウ)
糸状乳頭は、舌背全域を広く覆っている舌乳頭です。
舌乳頭の中でも最も数が多いですが、味蕾はありません。
・舌背全域に存在(最多)
・味蕾がない
ちなみに、糸状乳頭が病的に伸長し、着色される病気に黒毛舌(コクモウゼツ)というものがあります。
詳しくは個別ページをご覧ください。
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