みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

ミュールライターの三歯徴

ミュールライターの三歯徴の意味

ミュールライターの三歯徴とは

 

ミュールライターの三歯徴とは、歯の近心側と遠心側の違いに注目し、歯の左右側を見分けるための指標です。

 

文字通り3つの形態的特徴があります。

 

ミュールライターの三歯徴

 

ミュールライターの三歯徴では、隅角徴、彎曲徴、歯根徴という3つの形態的特徴に注目しています。

 

1.隅角徴

 

歯を唇側、頬側、咬合面から観察した場合、近心隅角は遠心隅角よりも鋭角になっています。

 

この形態的特徴は、側切歯、犬歯、大臼歯で顕著です。

 

中切歯や第二小臼歯では不明瞭で、上顎第一小臼歯では逆になっています。

 

2.彎曲徴

 

歯を切縁、咬合面から観察した場合、唇面(頬側)と隣接面の移行する彎曲度は、近心側が強く鋭角的になっています。

 

この形態的特徴は、犬歯、大臼歯で明瞭で、上顎第一小臼歯では逆になっています。

 

3.歯根徴

 

歯を唇面(頬側)から観察した場合、歯の切縁および咬合縁と歯軸のなす角度は、一般的に根尖が遠心に傾いています。

 

この形態的特徴は、小臼歯、大臼歯で顕著で、下顎中切歯では逆になっていることがあります。

 

 


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