みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

遊離歯肉(ユウリシニク)〜辺縁歯肉との違い

遊離歯肉の定義と特徴

遊離歯肉とは

 

遊離歯肉とは、歯と付着していない辺縁の歯肉を指します。

 

歯肉の最も端の 0.5〜2mm の部分です。

 

付着歯肉とは異なり、歯と歯肉の間に隙間があるため、歯肉溝と呼ばれる構造が形成されています。

 

専門的な言葉で表現すると、次のようになります。

 

・歯肉縁から遊離歯肉溝までを構成している歯肉組織

 

遊離歯肉の特徴

 

遊離歯肉には、次のような特徴があります。

 

・歯肉溝上皮は非角化

 

・上皮脚の形成が少ない

 

・生理的歯肉溝は1mm前後(歯間部で2mm以内)

 

・遊離歯肉の幅は0.5〜2mm

 

・遊離歯肉溝が付着歯肉との境目

 

・辺縁歯肉とも呼ばれる

 

遊離歯肉と辺縁歯肉の違い

 

辺縁歯肉は、遊離歯肉の中でも、唇側(頬側)および舌側(口蓋側)に位置しているものを指します。

 

ですから、大きなくくりとして遊離歯肉があり、その一種として辺縁歯肉があると考えましょう。

 

 


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