歯内歯の意味と特徴
歯内歯とは
歯内歯とは、歯が形成される早い時期に、歯冠部のエナメル質と象牙質が歯髄側に陥入することによって起こる形態異常歯です。
エックス線画像では、文字通り歯の中に歯が存在しているように見えます。
・歯冠部のエナメル質と象牙質が歯髄側に陥入
・歯の中に歯が存在する形態異常歯
そんな歯内歯は、陥入歯や重積歯と呼ばれることもあります。
・陥入歯、重積歯(別名)
歯内歯の分類(小野寺の分類)
歯内歯の分類である「小野寺の分類」は、嵌入の程度や形態によって以下の4つに分けられています。
T型
歯冠部に限局した陥入
U型
エナメルセメント境を越え、歯根の1/3以内の陥入
V型
1/3を越えるが歯根膜に未到達の陥入
W型
歯根膜まで到達する陥入
歯内歯の好発部位
歯内歯は下顎よりも上顎に多く、歯種別では、上顎側切歯に圧倒的多いです。
・上顎側切歯
歯内歯の注意点
歯内歯は、根管形態の異常があることが多いです。
また、陥入部から歯髄へhの感染が起こりやすいため、萌出から間もなく歯根が未完成のうちに歯髄が壊死するなど、歯内療法の難症例になりやすいといえます。
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