歯槽骨の分類と構造
歯槽骨とは
歯槽骨とは、歯と顎骨との間にある骨で、歯槽突起とも呼ばれています。
歯槽という名前の通り、歯を入れておく入れ物のようなものです。
お湯に浸かるための浴槽みたいなものですね。
そんな歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨の2つに大きく分けることができます。
・歯と顎骨の間に存在
・別名は歯槽突起
・歯牙を入れておく場所
・固有歯槽骨と支持歯槽骨に分類
歯槽骨の分類
歯槽骨は、まず次の2つに分類できます。
・固有歯槽骨
・支持歯槽骨
次に、それぞれの歯槽骨について詳しく見ていきましょう。
固有歯槽骨
固有歯槽骨は、歯槽の内壁を構成しており、いわゆる歯槽硬線と呼ばれるものです。
歯槽硬線は、エックス線写真を撮影した際に、歯槽部に白線として現れるものです。
つまり、歯に最も近い位置にあるのが固有歯槽骨ということになります。
そんな固有歯槽骨は、次の2つに分類できます。
・線維骨
・層板骨
線維骨は、シャーピー線維が包埋されています。
層板骨は、ハバース管を中心とした同心円状構造を呈しており、線維骨のすぐ外側に存在しています。
支持歯槽骨
支持歯槽骨は、次の2つに分けることができます。
・海綿骨
・皮質骨
海綿骨は、固有歯槽骨と皮質骨との間を埋めている組織で、海綿状を呈しています。
一方、皮質骨は緻密骨によって構成されています。
歯槽骨の構造
歯槽骨の構造は、次に挙げるような特徴を持っています。
・無機質(65%)有機質(35%)
・吸収と新生を繰り返している(リモデリング)
・骨芽細胞は骨小腔に取りこまれて骨細胞となる
・ハウシップ窩に破骨細胞(吸収時)
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