乳頭歯肉(歯間乳頭)の定義と特徴
乳頭歯肉とは
乳頭歯肉とは、歯と歯と間に存在している歯肉です。
歯間乳頭とも呼ばれており、年を重ねるごとに段々と少なくなっていきます。
専門的な言葉で表現すると、次のようになります。
・歯の接触点下の下部歯間鼓形空隙を埋める歯肉
乳頭歯肉の特徴
乳頭歯肉には、次のような特徴があります。
・形態はピラミッド状、小陥凹状
・臼歯部ではコル(gingival col)を形成している
・歯間乳頭を喪失するとブラックトライアングルが生じる
・加齢により減少する
・ブラッシングや歯科処置で減少する
コルとは
コルとは、臼歯部に見られる乳頭歯肉の特徴です。
臼歯部の乳頭歯肉を頬舌的に見ると、中央部分が窪んだ形態をしています。
鞍状と表現するとわかりやすですね。
このコルは、付着上皮と同様に、非角化性の薄い扁平上皮から成ります。
構造的にとても弱く、食べカスやプラークなどが蓄積しやすい傾向にあります。
また、清掃しにくいという点から、炎症の拠点となりやすいです。
・臼歯部の鞍状の乳頭歯肉
・非角化性の菲薄な扁平上皮から成る
・構造的に脆弱で炎症の拠点となる
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