小唾液腺の種類
小唾液腺とは
小唾液線とは、口腔内に存在している唾液腺のうち、大唾液腺（耳下腺、顎下腺、舌下腺）以外のものを指します。
口腔内には、全部で5つの小唾液腺が存在しています。
小唾液腺の種類
小唾液腺には、次の5つがあります。
口唇腺（コウシンセン）
口唇の粘膜下組織に存在する唾液腺で、混合腺です。
頬腺（キョウセン）
頬の粘膜下に存在する唾液腺で、混合腺です。
臼歯腺（キュウシセン）
臼後腺とも呼ばれる唾液腺で、上顎第二大臼歯よりも後ろに分布しています。
具体的には、耳下腺管の開口部周囲に存在しています。
臼歯腺も混合腺です。
口蓋腺（コウガイセン）
軟口蓋の粘膜固有層と硬口蓋の粘膜下組織に散在する唾液腺で、純粘液腺です。
舌腺（ゼッセン）
舌腺は、存在する部位に応じて、次の3つに分けることができます。
・前舌腺（ゼンゼッセン）
・後舌腺（コウゼッセン）
・Ebner腺（エブネルセン）
前舌腺
前舌腺は、舌の下面に開く舌尖部に存在する唾液腺で、混合腺です。
Blandin-Nuhn（ブランダン・ヌーン）腺と呼ばれることもあります。
後舌腺
後舌腺は、舌根に存在する唾液腺で、純粘液腺です。
Ebner腺
Ebner腺（エブネルセン）は、有郭乳頭と葉状乳頭の溝の底部に開口している唾液腺で、純漿液腺です。
分泌される唾液の性質の違い
分泌物の性質の違いによって、次のようにまとめることができます。
ほとんどが混合腺であることがわかります。
・純粘液腺（口蓋腺、後舌腺）
・純漿液腺（Ebner腺）
・混合腺（それ以外の全て）
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