破歯細胞(オドントクラスト)の意味と特徴
破歯細胞とは
破歯細胞とは、歯が吸収される際に現れる細胞で、英語で はodontoclast(オドントクラスト)といいます。
ハウシップ窩を形成する、多核巨細胞です。
細胞質内には、多数のミトコンドリアも確認できます。
・歯が吸収される際に現れる細胞
・odontoclast(オドントクラスト)
・ハウシップ窩を形成
・多核巨細胞
・多数のミトコンドリアが存在
そんな破歯細胞は、単球・マクロファージと同系統の細胞で、破骨細胞とほぼ同じであると考えられています。
破歯細胞の特徴
破歯細胞は、エナメル質、象牙質、セメント質を吸収する能力があります。
ただ、破歯細胞が現れるのは、歯根の象牙質およびセメント質でがほとんどです。
その他、代生歯が先行乳歯と接触する部位や、埋伏智歯が接する隣接第二大臼歯遠心部にも出現します。
・エナメル質、象牙質、セメント質を吸収
・主に歯根部の象牙質とセメント質を吸収
・代生歯が先行乳歯と接触する部位に出現
・埋伏智歯が接する隣接第二大臼歯遠心部に出現
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