咀嚼粘膜の特徴と種類
咀嚼粘膜とは
・歯肉と硬口蓋にみられる粘膜
・表面は角化、錯角化した重層扁平上皮
・粘膜は下層にある骨に強く付着
・粘膜下組織は存在しない
咀嚼粘膜とは、歯肉と硬口蓋にみられる粘膜です。
表面は角化、もしくは錯角化した重層扁平上皮からなります。
歯肉や硬口蓋正中部にある口蓋縫線では、粘膜は下層にある骨に強く付着しています。
粘膜固有層の網上層は、骨膜と連続するため、粘膜下組織は存在しません。
咀嚼粘膜の組織学的特徴
角化上皮の表層細胞は無核、錯角化上皮の表層細胞は核を有する点が異なります。
咀嚼粘膜の角化部位は、皮膚のそれと似ていますが、淡明層を欠くという点で異なります。
粘膜固有層は、疎性結合組織性の厚い乳頭層からなり、血管と神経が分布します。
粘膜固有層の深層は、さらに密な網状層からなります。
・角化上皮の表層細胞は無核
・錯角化上皮の表層細胞は有核
・咀嚼粘膜の角化部位は淡明層を欠く
・粘膜固有層には血管と神経が分布
・粘膜固有層の深層は密な網状層
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