管間象牙質の意味と特徴
管間象牙質とは
管間象牙質とは、象牙細管の間を構成する象牙質です。
・象牙細管の間を構成する象牙質
象牙細管と管間象牙質
象牙細管は、内腔を象牙芽細胞突起と組織液で満たされており、その内壁は石灰化物の二次的な沈着によって、石灰化度の高い薄層(管周象牙質)を形成しています。
従って、管間象牙質は、管周象牙質の間を埋める本来の象牙質であり、緻密な網状構造を呈したT型コラーゲン線維と、その周りに沈着したヒドロキシアパタイト結晶からなります。
・象牙細管は内腔を象牙芽細胞突起と組織液で満たされている
・内壁は石灰化物の二次的な沈着によって石灰化度の高い薄層を形成
・管間象牙質はT型コラーゲン線維とヒドロキシアパタイト結晶からなる
ちなみに、管間象牙質は管周象牙質より石灰化度が低く、基質にコラーゲン線維を含むため、酸処理によって脱灰しても有機性基質は残存します。
・管周象牙質より石灰化度が低い
・基質にコラーゲン線維を含む
酸処理によって脱灰しても有機性基質は残存
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