ヘルトヴィッヒ上皮鞘の意味と特徴
ヘルトヴィッヒ上皮鞘とは
・エナメル器由来の上皮性の構造物
・上皮鞘に接する細胞を象牙芽細胞に誘導
ヘルトヴィッヒ上皮鞘とは、エナメル器由来の上皮性の構造物です。
ヘルトヴィッヒ上皮鞘の特徴
ヘルトヴィッヒ上皮鞘は、歯冠部のエナメル質、象牙質の形成がほぼ終了した頃、エナメル器の自由縁から内・外エナメル上皮が密接した状態で伸長します。
立体的には鞘状に見え、将来の歯根の外形を予測させます。
・エナメル器の自由縁から内・外エナメル上皮が密接した状態で伸長
・立体的には鞘状に見える
将来の歯根の外形を予測させる
ヘルトヴィッヒ上皮鞘の役割
ヘルトヴィッヒ上皮鞘に包まれた歯乳頭(シニュウトウ)の間葉細胞のうち、上皮鞘に接する細胞は、上皮の誘導によって象牙芽細胞に分化し、歯根象牙質を形成します。
歯根象牙質の形成が終了すると、上皮鞘の細胞は大部分が離散消失しますが、一部は歯根膜の中に小さな細胞塊となって残ります。
これをマラッセの上皮遺残(ジョウヒイザン)といいます。
・上皮鞘に接する細胞を象牙芽細胞に誘導する
・歯根象牙質形成終了後、上皮鞘の細胞は大部分が離散消失
・一部は歯根膜の中に小さな細胞塊となって残る
マラッセの上皮遺残
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