外套象牙質の意味と特徴
外套象牙質とは
・最も早い時期に形成される象牙質
・歯冠部においてエナメル質に近接している
・厚さは約150μm
外套象牙質とは、歯冠部においてエナメル質に近接した、厚さ約150μmの象牙質です。
象牙質形成の最も早い時期に形成されます。
外套象牙質よりも深層に形成される髄周象牙質との間に、明瞭な境界は認められません。
外套象牙質の特徴
外套象牙質のコラーゲン線維は、直径が0.1〜0.2μmと太く、エナメル象牙境に存在する基底膜に対して直角に配列しています。
外套象牙質の石灰化には、象牙芽細胞によってつくられる基質小胞が関与すると考えられています。
・コラーゲン線維は直径が0.1〜0.2μmと太い
・エナメル象牙境に存在する基底膜に対して直角に配列
・石灰化には象牙芽細胞によってつくられる基質小胞が関与
ちなみに、髄周象牙質では、コラーゲン線維は象牙細管を取り巻き、これとほぼ直交するように配列しています。
外套象牙質(ガイトウゾウゲシツ) 関連ページ
- 歯の萌出のメカニズム
- 象牙質橋(デンティンブリッジ)の構造
- 第二象牙質と第三象牙質の違い
- 第二象牙質(生理的第二象牙質)
- 第三象牙質(修復象牙質・補綴象牙質・病的第二象牙質)
- 象牙質粒(ゾウゲシツリュウ)
- 不整象牙質(不正象牙質)
- マラッセの上皮遺残(ジョウヒイザン)
- 先天性ナスミス膜(歯小皮)
- ハウシップ窩
- 破歯細胞(ハシサイボウ)
- ホスホホリン(象牙質リンタンパク質)
- 歯乳頭(シニュウトウ)
- シャーピー線維
- 管周象牙質(カンシュウゾウゲシツ)
- 管間象牙質(カンカンゾウゲシツ)
- オキシタラン線維
- 副根管(フクコンカン)
- 樋状根(トイジョウコン)
- 髄管(ズイカン)
- 根尖分岐(コンセンブンキ)
- レチウス線条
- オーエンの外形線
- 象牙質歯髄複合体
- 咀嚼粘膜(ソシャクネンマク)
- メッケル軟骨
- 星状網(セイジョウモウ)
- エナメル髄
- ヘルトヴィッヒ上皮鞘
- トームス突起
- トームス線維
- トームス顆粒層
- 無小柱エナメル質