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タングクリブの構造と使用目的

タングクリブの構造と使用目的

タングクリブとは

 

タングクリブとは、主に幼児の舌突出癖を防止するために用いられる矯正装置です。

 

幼い子供によく見られる、舌を突き出す動作は、歯列不正の原因となります。

 

ですから、タングクリブのような矯正装置を使って防止する必要があるのです。

 

ちなみに、タングクリブはタングガードと呼ばれることもあります。

 

タングクリブの構造

 

タングクリブは、レジン床と金属製のワイヤーによって構成されています。

 

・レジン床

 

・金属製のワイヤー

 

外から見ると、金属製のワイヤーが格子状に配列されており、舌が物理的に飛び出せなくなっているのがわかります。

 

ですから、このタングクリブというのは、一般的な矯正装置のように、矯正力で歯を動かすような作用はありません。

 

ただ、舌突出癖の防止以外にも、幾つか使用目的があります。

 

タングクリブの使用目的

 

タングクリブの使用目的は、次の3つを挙げることができます。

 

・舌癖、吸指癖を防止する防止する

 

・過剰な舌圧を排除する

 

・上顎歯列弓拡大時の悪習癖を防止する

 

舌癖、吸指癖を防止する

 

「舌癖(ゼツヘキ)」というのは、先ほども述べた舌突出癖で、「吸指癖(キュウシヘキ)」は指しゃぶりのことです。

 

タングクリブを装着することで、この2つを防止することが可能です。

 

過剰な舌圧を排除する

 

舌が大きかったり、歯列がまだ小さい時には、上下の歯列に過剰な舌圧がかかってしまうことがあります。

 

そうした過大な異常舌圧は、開咬や歯間空隙を生じさせる原因になります。

 

また、歯を傾斜させ、叢生になる可能性も高まりますので、タングクリブによって舌圧を遮断することが必要になります。

 

上顎歯列弓拡大時の悪習癖を防止する

 

上顎歯列弓の拡大期には、一時的に開咬の症状が現れることがあります。

 

その際、上下顎間に生じた隙間が気になって、舌癖や吸指癖といった悪習癖が見についてしまうお子さんがいらっしゃいます。

 

そうした悪習癖を防止するために、上顎歯列弓拡大時にタングクリブを装着します。

 

お子さんやご両親の理解が重要

 

タングクリブは、取り外しが可能な矯正装置です。

 

ですから、装置をはめるお子さん自身はもちろんのこと、ご両親も治療に対して理解していなければ結果は伴いません。

 

舌を突き出したり、指をしゃぶることがなぜ悪いのか。

 

それをきちんと理解した上で、自主的に装置をはめるようにする必要があります。

 

装置をはめていれば、舌の正しい使い方も学ぶことができますので、非常に有意義な矯正装置といえます。

 

 

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