Nance(ナンス)のホールディングアーチ
ナンスのホールディングアーチとは
Nance(ナンス)のホールディングアーチは、保隙を行う矯正装置です。
小臼歯などを抜歯した際に、大臼歯が前方へと移動してくるのを防ぎます。
加強固定を目的としています。
抵抗源が口蓋にあるのが特徴です。
ナンスのホールディングアーチの構成
ナンスのホールディングアーチでは、パラタルボタンと呼ばれる口蓋部レジンを抵抗源として設置し、大臼歯の前方移動を阻止します。
大臼歯には、金属製のバンドを装着します。
バンドとパラタルボタンは、金属製のワイヤーでつなぎます。
・パラタルボタン
・矯正用バンド
・金属製(0.9mmCo-Cr)のワイヤー
ナンスのホールディングアーチの使用目的
ナンスのホールディングアーチの使用目的は次の通りです。
・前歯の後方誘導
・臼歯の前方移動を抑制(保隙)
・叢生の改善
ナンスのホールディングアーチのメリット・デメリット
ナンスのホールディングアーチには、次のようなメリットとデメリットがありますので注意しましょう。
メリット
・装置を作るのが簡単
・可撤式ではないため確実に保隙できる
・永久歯の萌出に影響を与えにくい
・前歯が舌側傾斜するのを防ぐことが可能
・歯列全体の保隙ができる
デメリット
・装置の構造上、変形のおそれがある
・垂直的な保隙ができない
・あくまで保隙が目的であるため、欠損部の咀嚼機能は回復されない
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