口腔習癖(こうくうしゅうへき)
口腔習癖は、色々な歯列不正を引き起こします。
そこでまず、主な口腔習癖についてご紹介していきます。
弄唇癖(ろうしんへき)
弄唇癖とは、唇を弄ぶ習癖で、以下のようなものがあります。
・吸唇癖(きゅうしんへき)
・咬唇癖(こうしんへき)
吸唇癖は、下唇を吸い込む癖です。
咬唇癖も唇を咬む癖ですが、こちらの方が、歯列への悪影響が大きいと言えます。
具体的には、上顎切歯の唇側傾斜や下顎切歯の舌側傾斜を引き起こします。
その結果、上顎前突や開咬といった症状が現れてきます。
弄指癖(ろうしへき)
弄指癖は、指でもってお口の中を弄ぶ行為を指します。
これには母指吸引癖というものがあります。
簡単に言えば「指しゃぶり」ですね。
この指しゃぶりを続けていると、上顎の歯列弓が狭窄してしまいます。
また、上顎前突となり、下顎は遠心咬合の傾向が強まっていきます。
それから、前歯部は開咬となります。
実際に、親指を口の中に入れてみると、こうした歯列不正が生じるメカニズムがわかりますよ。
弄舌癖(ろうぜつへき)
弄舌癖には、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)というものがあります。
上下顎の切歯の間から、舌を突き出す仕草です。
お子さんの中には、こうした癖がなかなか治らない方もいらっしゃいます。
普段から行っている場合や、嚥下時のみ行っている場合など様々です。
舌突出癖を放置していると、開咬や上下顎前歯の突出を招きます。
口呼吸
口呼吸の原因には、鼻中隔彎曲症やアデノイドによる鼻咽腔狭窄などを挙げることができます。
こうした症状があると、気道を確保するために、自然と舌が前方へと移動してしまいます。
その結果、口が開き口呼吸となってしまうのです。
口呼吸は、開咬、上顎前突、下顎前突などを引き起こします。
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