重ね合わせ法の意味と基準平面
重ね合わせ法とは
重ね合わせ法とは、セファロ分析における図形分析の一種です。
治療前後や成長期の経年的変化をセファログラムのトレース図を重ね合わせることで評価します。
・セファロ分析に用いられる
・図形分析の一種
・治療前後、成長期の経年変化を評価
・セファログラムのトレース図を重ね合わせる
重ね合わせ法によってわかること
重ね合わせ法では、以下に挙げるような変化を読み取ることができます。
・側貌の変化
・顎骨の状態
・顎骨の位置の変化
・歯の移動量
・歯の方向
重ね合わせ法に用いられる基準平面
重ね合わせ法では、原点と基準線が目的に応じて変わります。
顎顔面全体の重ね合わせ
セラ(S)を原点として、SN平面で一致さる方法です。
この方法では、頭蓋を基準とすることで、顎顔面頭蓋の変化を評価することができます。
上顎骨の重ね合わせ
ANSを原点として、口蓋平面で一致させる方法です。
この方法では、上顎大臼歯および中切歯の位置的変化を評価することができます。
下顎骨の重ね合わせ
メントン(N)を原点として、下顎骨平面を一致させる方法です。
この方法では、下顎骨の成長や下顎大臼歯および中切歯の位置的変化を評価することができます。
その他の重ね合わせ法
重ね合わせ法には、上記の3つが主に用いられますが、その他、プロフィログラムお作製や機能分析としての重ね合わせなどもあります。
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