フレンケル装置の使用目的と適応症
フレンケル装置とは
フレンケル装置は、アクチバトールから派生した矯正装置です。
ですので、機能的顎矯正装置(F.K.O)の一種とも言えます。
アクチバトールと比較すると、レジン床の部分が減少しているため、装置の常時使用が可能となっています。
減少したレジン床の部分は、ワイヤーによって置き換えられています。
フレンケル装置の使用目的
フレンケル装置の使用目的は以下の通りです。
・口腔周囲筋の筋圧排除
・不正咬合を改善する上で必要な筋の活性化
・口腔周囲の軟組織の機能的適応
・舌の位置の改善
・骨膜を伸展させ歯槽骨の発育を促す
口腔周囲筋の筋圧排除
フレンケル装置では、主に頬筋の筋圧が取り除かれます。
その結果、歯列弓幅径が拡大します。
これは、臼歯に伝わる頬筋の圧力が減少したためです。
側方からの圧力が減少すると、歯列が自由に発育できるようになります。
舌の位置の改善
フレンケル装置を装着すると、舌が適切な位置に置かれるため、低位舌などの症状を改善することができます。
舌が低い位置にあると、上顎への圧力が弱まってしまい、歯列弓が広がっていかないのです。
フレンケル装置の適応症
フレンケル装置の適応症は以下の通りです。
・上顎前突
・反対咬合
・開咬
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