くさび状欠損(wedge-shaped defect)
くさび状欠損とは
くさび状欠損(wedge-shaped defect)とは、歯頸部に生じる歯質の欠損です。
特に、エナメル質とセメント質が折り重なっている部分に生じることが多いです。
好発部位は犬歯と小臼歯です。
症状が悪化すると、知覚過敏を伴うことがあります。
これは歯質が削られていくことによって、歯髄との距離が近づくために起こります。
そのため、歯は二次象牙質を形成することで、自らを守ろうとするのです。
くさび状欠損の原因
くさび状欠損の原因には、過剰な咬合力を挙げることができます。
ブラキシズムなどによって、歯頸部に過剰な咬合力が加わると、表層エナメルに亀裂が生じてしまうのです。
強いブラッシング圧でも、くさび状欠損を生じることがあります。
特に、研磨剤などが多く含まれた歯磨き粉を使用すると、歯質が削り落されていってしまうのです。
くさび状欠損の修復法
くさび状欠損の修復方法には、以下の2つが適用されることが多いです。
コンポジットレジン修復
グラスアイオノマーセメント修復
くさび状欠損(WSD) 関連ページ
- ホワイトマージンとコントラクションギャップ
- う蝕の診査法
- 硬組織(歯)の構造
- ブラック(G.V.Black)の分類
- 歯の咬耗と摩耗
- 歯の変色と着色
- スミヤー層
- 酸蝕症・酸蝕歯の原因と治療法
- 根面う蝕の原因と症状
- ウイトロカイト(β-TCP)
- イスムス(窩洞狭窄部)
- エアブレイシブ法
- ラバーダム防湿〜手順と禁忌
- ブルシャイト
- ウェットボンディング法
- 歯液(シエキ)〜象牙細管内液
- 透明象牙質(トウメイゾウゲシツ)
- バットジョイント
- プランジャーカスプ
- ラシュコフの神経叢
- 6級窩洞
- チャネルスライス式〜隣接面形成法
- ナノリーケージ
- 無翼型クランプ
- ラインアングル
- オーバーカントゥア
- パーコレーション
- IPC法
- スピルウェイ
- トッフルマイヤー型リテーナー
- レジンコーティング法
- レジンタグ
- レジンインプレグネーション法
- 傍骨膜注射法(ボウコツマクチュウシャホウ)
- 表面麻酔法(ヒョウメンマスイホウ)
- ガムリトラクター
- ランパントカリエス
- Feinmanの分類
- ミニマルインターベンション
- アイボリーのセパレーター
- エリオットのセパレーター
- ART(非侵襲的修復治療)
- う蝕円錐(ウショクエンスイ)
- リング状マトリックスリテーナー
- 象牙質知覚過敏(ゾウゲシツチカクカビン)
- 穿通性う蝕(センツウセイウショク)
- 穿下性う蝕(センカセイウショク)
- くさび応力検査
- 歯髄鎮静法(歯髄鎮痛消炎療法)
- 透照診(トウショウシン)
- 温度診(オンドシン)
- アンレー
- 外側性窩洞(ガイソクセイカドウ)
- 外側性修復物
- 髄側軸側線角(ズイソクジクソクセンカク)
- 裏層(リソウ)