歯の咬耗と摩耗
咬耗と摩耗の違いとは?
歯が擦り減っていくことを、咬耗や摩耗といった言葉で表すことがあります。
どちらも似たような言葉なので、違いがわかりにくいですよね。
ただ、漢字の違いがそのまま、ぞれぞれの性質の違いを表していると言えます。
咬耗であれば「咬む」、摩耗であれば「摩る」ですね。
つまり、咬耗は咬むことによって歯が擦り減り、摩耗は摩ることによって歯が擦り減ることを意味しています。
歯の咬耗
歯の咬耗とは、ものを咬んだ際に、歯質と歯質、歯質と修復物、歯質と食物が強く接触することによって生じます。
硬いもの同士が接触することで、歯質が擦り減るということですね。
接触した部位のエナメル質や象牙質には実質欠損が生じます。
もちろん、セラミックや合金などの修復物にも欠損が生じることになります。
こうした咬耗の原因には、様々なものがありますが、就寝中の歯ぎしりや食いしばりなどによって生じるケースが多いと言えます。
歯の摩耗
歯の摩耗とは、歯ブラシなどで過剰にブラッシングを行った際に生じる欠損です。
特に、研磨剤が含まれた歯磨き粉で、ゴシゴシと強くブラッシングし続けると、歯が摩耗していきます。
また、職業性摩耗といったタイプの摩耗もあります。
これは、ガラス職人や吹奏楽器奏者によく現れるもので、楽器などが絶えず歯と接触することで歯が摩耗していきます。
その他、部分床義歯のクラスプでも、歯の摩耗が生じることがあります。
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