温度診の意味と特徴
温度診とは
温度診とは、歯に温度刺激を与え、痛みの誘発状態から歯髄の異常や歯髄炎の進行状態を調べる診査法です。
正常歯髄の反応
正常歯髄では、温度刺激を加えても痛みが生じにくく、例え痛みが生じたとしても、刺激を除去した段階で痛みは消失します。
歯髄充血・急性単純性歯髄炎の反応
歯髄充血や急性単純性歯髄炎では、冷刺激に鋭敏となっているため、痛みが誘発されるだけでなく、刺激を除去した後も持続するのが特徴です。
急性化膿性歯髄炎の反応
急性化膿性歯髄炎では、温刺激で痛みが増悪し、末期には逆に冷刺激によって痛みが緩和するという特徴が認められます。
慢性歯髄炎の反応
慢性の歯髄炎では一般的に温度刺激に対する反応は乏しく、歯髄壊死では無反応となります。
ただし、歯髄壊疽では温刺激で弱い痛みが誘発されることがありますので注意が必要です。
冷刺激に用いられるもの
冷刺激を加えるには、冷水、氷片、ドライアイス、エチルクロライドの気化により冷却した小綿球を用います。
温刺激に用いられるもの
温刺激を加えるには、加熱したストッピングや器具を歯に接触させます。
温度診(オンドシン) 関連ページ
- ホワイトマージンとコントラクションギャップ
- う蝕の診査法
- 硬組織(歯)の構造
- ブラック(G.V.Black)の分類
- くさび状欠損(WSD)
- 歯の咬耗と摩耗
- 歯の変色と着色
- スミヤー層
- 酸蝕症・酸蝕歯の原因と治療法
- 根面う蝕の原因と症状
- ウイトロカイト(β-TCP)
- イスムス(窩洞狭窄部)
- エアブレイシブ法
- ラバーダム防湿〜手順と禁忌
- ブルシャイト
- ウェットボンディング法
- 歯液(シエキ)〜象牙細管内液
- 透明象牙質(トウメイゾウゲシツ)
- バットジョイント
- プランジャーカスプ
- ラシュコフの神経叢
- 6級窩洞
- チャネルスライス式〜隣接面形成法
- ナノリーケージ
- 無翼型クランプ
- ラインアングル
- オーバーカントゥア
- パーコレーション
- IPC法
- スピルウェイ
- トッフルマイヤー型リテーナー
- レジンコーティング法
- レジンタグ
- レジンインプレグネーション法
- 傍骨膜注射法(ボウコツマクチュウシャホウ)
- 表面麻酔法(ヒョウメンマスイホウ)
- ガムリトラクター
- ランパントカリエス
- Feinmanの分類
- ミニマルインターベンション
- アイボリーのセパレーター
- エリオットのセパレーター
- ART(非侵襲的修復治療)
- う蝕円錐(ウショクエンスイ)
- リング状マトリックスリテーナー
- 象牙質知覚過敏(ゾウゲシツチカクカビン)
- 穿通性う蝕(センツウセイウショク)
- 穿下性う蝕(センカセイウショク)
- くさび応力検査
- 歯髄鎮静法(歯髄鎮痛消炎療法)
- 透照診(トウショウシン)
- アンレー
- 外側性窩洞(ガイソクセイカドウ)
- 外側性修復物
- 髄側軸側線角(ズイソクジクソクセンカク)
- 裏層(リソウ)