咬筋肥大症の原因と治療法
咬筋肥大症とは
咬筋肥大症(hypertropy of the masseter mascle)とは、顎の筋肉に腫瘤状の腫脹が見られる病態です。
特に、歯を食いしばった際に腫瘤が目立ち、触ってみるとある程度の硬さを感じます。
エラが張っているように見えることもあります。
これは咬筋が肥大しているために現れる症状です。
・顎角部の咬筋に腫瘤状の腫脹
咬筋の腫瘤部には、肥大した横紋筋線維が見られます。
咬筋肥大症の原因
咬筋肥大症の原因は、夜間のブラキシズムといった習慣や顎関節障害などを挙げることができます。
・ブラキシズム
・顎関節障害
日中もよく噛みしめる癖がある人は、咬筋が肥大する傾向にあります。
ただし、原因を完全に特定することは難しいため、特発性咬筋肥大症とも呼ばれています。
咬筋肥大症の好発年齢
咬筋肥大症の好発年齢は、20〜30歳です。
とりわけ男性の患者が多い病気です。
極稀に、先天性の咬筋肥大症が見られますが、基本的には後天性の病気とお考えください。
咬筋肥大症の治療法
咬筋肥大症の治療は、原因と考えられる習癖などの除去です。
ブラキシズムに対しては、マウスピースを用います。
重症例では、咬筋切除術を施したり、ボトックス注射を打つこともあります。
・マウスピースの装着
・咬筋切除術
・ボトックス注射
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