Ellisの分類の意味と特徴
エリスの分類とは
エリスの分類とは、永久前歯の外傷に対する処置を分類したものです。
全部で8クラスに分類されます。
小児歯科領域で広く活用されている分類法です。
エリスの分類における外傷の状況と処置法
クラス1
単純な歯冠破折
処置
・形態修正または破損部の修復
クラス2
広範な歯冠破折(露髄なし)
処置
・覆髄ののち修復
・動揺があれば固定
クラス3
広範な歯冠破折(露髄あり)
処置
・感染の可能性が低い場合 ⇒ 直接覆髄または生活歯髄切断
・1ヶ月経過観察ののち修復
・動揺があれば固定
クラス4
歯髄死を起こしたもの
処置
・受傷直後の電気診は結果が不正確であるため、10日以上経過したのち判定
・歯内療法
クラス5
外傷による歯の喪失
処置
・保隙あるいは補綴処置
クラス6
歯根の破折
処置
・根尖側1/3以内の破折は固定して保存
・歯頚部付近での破折は抜歯(感染が疑われる)
クラス7
歯の転位
処置
・埋入 ⇒ 経過観察あるいは整復固定
・挺出 ⇒ 整復固定
・転位 ⇒ 整復固定
・完全脱臼 ⇒ 再植固定
クラス8
歯冠全体の破折
処置
・根管治療
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