石灰化上皮性歯原性腫瘍の症状と特徴
石灰化上皮性歯原性腫瘍とは
・歯原性上皮由来の顎骨内良性歯原性腫瘍
・アミロイド様物質の生成とその石灰化
・ピンボルグ腫瘍(別名)
・発育緩慢な無痛性膨隆
石灰化上皮性歯原性腫瘍とは、歯原性上皮由来の顎骨内良性歯原性腫瘍です。
アミロイド様物質の生成とその石灰化を特徴とする腫瘍で、ピンボルグ腫瘍と呼ばれることもあります。
臨床的には、発育緩慢な無痛性膨隆を示します。
石灰化上皮性歯原性腫瘍の好発年齢
石灰化上皮性歯原性腫瘍は、20〜60歳代に好発します。
・20〜60歳代
石灰化上皮性歯原性腫瘍の好発部位
石灰化上皮性歯原性腫瘍の好発部位は、下顎大臼歯、上下顎小臼歯部です。
・下顎大臼歯
・上下顎小臼歯部
約半数は、埋伏歯あるいは未萌出歯と関連しています。
石灰化上皮性歯原性腫瘍にX線所見
X線上では、顎骨内の単房性・透過性病変の中に、石灰化物様不透過物の散在、埋伏歯や未萌出歯などが認められます。
・顎骨内の単房性・透過性病変
・石灰化物様不透過物の散在
・埋伏歯や未萌出歯が認められる
石灰化上皮性歯原性腫瘍の病理組織学的所見
病理組織学的には、間質結合組織中に、多角形の歯原性上皮性細胞の充実性ないしシート状構造が認められます。
また、腫瘍細胞に接して好酸性のアミロイド様物質とその石灰化が認められます。
・腫瘍細胞に接して好酸性のアミロイド様物質とその石灰化
・間質結合組織中に多角形の歯原性上皮性細胞
充実性ないしシート状構造
エナメルタンパクの組織化学的性状がアミロイドに類似し、コンゴーレッド染色陽性であることから、アミロイド様物質と呼ばれています。
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