筋上皮腫の原因と症状
筋上皮腫とは
・腫瘍性筋上皮細胞からなる
・唾液腺良性腫瘍
・腺管構造を欠いている
・成人に発症しやすい
・性差はない
筋上皮腫とは、腫瘍性筋上皮細胞からなる比較的まれな唾液腺良性腫瘍です。
腺管構造は欠いているか、ごくわずかに認める程度です。
成人に発症しやすく、性差はみられません。
筋上皮腫の好発部位
大唾液腺では耳下腺に、小唾液腺では口蓋腺に好発します。
・大唾液腺 ⇒ 耳下腺
・小唾液腺 ⇒ 口蓋腺
筋上皮腫の特徴
臨床的には、発育は緩慢で、弾性靭の膨隆が認められる腫瘤です。
肉眼的には、周囲に被膜を有する境界明瞭な充実性腫瘍です。
・発育は緩慢
・弾性靭の膨隆が認められる腫瘤
・周囲に被膜を有する境界明瞭な充実性腫瘍
筋上皮腫の組織学的分類
組織学的には、紡錘細胞型、類上皮細胞型、類形質細胞型、明細胞型およびこれらが混在する混合型に分類されます。
・紡錘細胞型
・類上皮細胞型
・類形質細胞型
・明細胞型
・混合型
多形腺腫との鑑別
筋上皮腫は、多形腺腫と類似していますが、腺管構造をほとんど認めず、軟骨様成分もみられない点で鑑別できます。
・腺管構造が認められない
・軟骨様成分がみられない
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