エイズにみられる口腔内病変
エイズ(AIDS)とは
エイズとは、後天性免疫不全症候群と呼ばれる病気で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することによって発症します。
感染経路は性的接触が主で、その他、献血などで感染することがあります。
エイズにおける口腔内病変
エイズを発症すると、口腔内に様々な病変が現れます。
感染症
・カンジダ症
・HIV-関連歯肉炎
・壊死性潰瘍性歯肉炎(NUG)
・単純ヘルペス
・帯状疱疹
・エプスタインバーウイルス(EBウイルス)
エイズにみられる口腔内症状で、最も高頻度に現れるのが口腔カンジダ症です。
エイズを発症することにより、カンジダが抗真菌薬に対して耐性を持つようになります。
その結果、難治性のカンジダ症となっていくのです。
EBウイルスは、毛状白板症の原因にもなります。
舌側縁に両側性に症状が現れるのが特徴です。
神経症状
・三叉神経痛
・顔面神経麻痺
リンパ節症状
・頚部リンパ節症
口腔腫瘍
・非ホジキンリンパ腫
・扁平上皮癌
その他の口腔内病変
・アフタ性口内炎
・壊死性粘膜炎
このように、エイズを発症すると免疫機能が低下し、様々な病変が見られるようになるのです。
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