口腔底癌の症状と治療法
口腔底癌とは
口腔底癌とは、口腔底に発生する悪性腫瘍です。
全ての口腔癌の3〜5%を占める病気です。
欧米ではさらに発生率が高く、16〜20%となっています。
発生初期には、小潰瘍を伴う硬結が現れます。
・全口腔癌の3〜5%
・小潰瘍を伴う硬結を肉眼で確認
口腔底癌の好発年齢
口腔底癌は、30〜60歳代に好発し、男女比は3:1です。
30代などの若年者にも、比較的発症しやすい口腔癌です。
・30〜60歳代に好発
・男女比は3:1
・若年者も発症
口腔底癌の好発部位
口腔底癌は、舌との接合部の口腔底に好発します。
具体的には、小臼歯部以降の側方口底部に悪性腫瘍が発生します。
・小臼歯部以降の側方口底部に好発
口腔底癌の症状
口腔底癌は、発生初期に小潰瘍を伴う硬結が現れます。
外向性および浸潤性の潰瘍が形成され、増殖していきます。
舌や舌側歯肉唾液腺には早期に浸潤します。
また、リンパ節に転移する確率が高く、とりわけオトガイ下リンパ節、顎下リンパ節への転移が多いです。
・初期に小潰瘍を伴う硬結
・外向性および浸潤性の潰瘍
・早期の浸潤
・オトガイ下リンパ節、顎下リンパ節への転移
口腔底癌の組織像
口腔底癌は、やや低分化の扁平上皮癌が多く見られます。
その他、腺癌や中等度の分化癌なども見られます。
口腔底癌の治療法
口腔底癌には、放射線療法と外科療法が適用されます。
ただし、口腔底は耐容線量が低いため、放射線療法では軟組織が壊死しやすい傾向にあります。
ですので、骨浸潤を伴う口腔底癌にはあまり適用されず、表在性のケースに組織内照射が行われます。
外科療法は、口腔底全摘出と再建処置がスタンダードです。
・放射線療法(表在性への組織内照射)
・全摘出+再建処置
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