挺子の意味と特徴
挺子(テイシ)とは
挺子とは、抜歯の際に、歯を歯槽窩から脱臼させる器具です。
エレベーターと呼ばれることもあります。
・歯を歯槽窩から脱臼させる器具
・エレベーター
挺子の使用手順
歯と歯槽骨との間の歯根膜組織中に先端を挿入し、くさびまたは斜面としての機械的力を利用して、歯を脱臼させます。
補助的に、回転作用やてこ作用も加えます。
・歯と歯槽骨との間の歯根膜組織中に先端を挿入
・くさびまたは斜面としての機械的力を利用
歯を脱臼
挺子の適用例
鉗子の使用が困難な歯、または歯根を抜去する際に活用されます。
歯冠部が存在し、鉗子で把持可能な場合は、鉗子抜歯を行いますが、はじめにエレベーターで脱臼させておくと、抜歯がスムーズに進みます。
・鉗子の使用が困難な歯
・歯根の抜去
・通常の抜歯でもはじめに挺子で歯を脱臼させる
挺子を使うコツ
挺子は、嘴部、支柱、把柄からなり、把柄部を手掌でしっかりと握り、嘴部を確実に歯根膜へと挿入します。
力を加える際には滑脱しやすいため、必ず反対側の拇指と示指で抜歯する歯および歯槽部を把持固定することで、支点としなければなりません。
構成要素
・嘴部
・支柱
・把柄
・把柄部を手掌でしっかりと握り、嘴部を確実に歯根膜へと挿入
・滑脱しやすい
必ず反対側の拇指と示指で抜歯する歯および歯槽部を把持固定
挺子(テイシ) 関連ページ
- 炎症の5徴候
- 咬筋肥大症の原因と治療法
- シェーグレン症候群の原因と症状
- シェーグレン症候群の診断基準と治療法
- 前癌病変(ゼンガンビョウヘン)
- 前癌状態(ゼンガンジョウタイ)
- 前癌病変と前癌状態の違い
- 紅板症の症状と治療法
- 臨床診断名と病理診断名の違い
- 唾液腺の炎症を伴う6疾患
- 巨細胞封入体症の原因と病理
- 手足口病の原因と症状
- ヘルパンギーナの原因と症状
- エイズ(AIDS)にみられる口腔内病変
- 口腔がん〜発生率・好発年齢
- 口腔がんの原因
- 口腔がんの種類
- TNM分類
- 口腔がんのステージ分類
- エナメル上皮腫の原因と症状
- 悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫)
- 歯肉がんの症状と治療法
- 頬粘膜癌の症状と治療法
- 口唇癌の症状と治療法
- 口腔底癌の症状と治療法
- 硬口蓋癌の症状と治療法
- 白板症(ハクバンショウ)
- 智歯周囲炎(チシシュウイエン)〜Perico(ペリコ)
- スタビライゼーションスプリント
- ガマ腫(ラヌーラ)
- 静止性骨空洞(セイシセイコツクウドウ)
- 疱疹性歯肉口内炎(ホウシンセイシニクコウナイエン)
- 脈瘤性骨嚢胞(ミャクリュウセイコツノウホウ)
- Ellisの分類(エリスノブンルイ)
- Frey症候群(フライショウコウグン)
- バーニングマウス症候群
- 含歯性嚢胞(ガンシセイノウホウ)
- 外骨症(ガイコツショウ)
- 鼻口蓋管嚢胞(ビコウガイカンノウホウ)
- キュットナー腫瘍(慢性硬化性顎下腺炎)
- 懸垂縫合(ケンスイホウゴウ)
- テトラサイクリン変色歯
- オクルーザルスプリント
- 下顎孔伝達麻酔(カガクコウデンタツマスイ)
- クインケ浮腫
- 黒毛舌(コクモウゼツ)
- プランマー・ビンソン症候群
- 溝状舌(コウジョウゼツ)
- サクソンテスト
- スタージ・ウェーバー症候群
- 軟口蓋挙上装置
- 抜歯窩の治癒過程
- 下顎枝矢状分割術(SSRO)
- 唾石症(ダセキショウ)
- 唾石の摘出法(口内法と口外法)
- 唾疝痛(ダンセンツウ)
- ブランディンヌーン嚢胞
- メルカーソン・ローゼンタール症候群
- 石灰化上皮性歯原性腫瘍
- 歯原性腫瘍(シゲンセイシュヨウ)
- キューンの貧血帯
- オンコサイトーマ
- 歯肉嚢胞(シニクノウホウ)
- エプスタイン真珠
- 筋上皮腫(キンジョウヒシュ)
- キーゾウの無痛領域
- Eagle症候群(茎状突起過長症)
- ガードナー症候群
- 粘膜下口蓋裂(ネンマクカコウガイレツ)
- Calnanの3徴候