ガマ腫(ラヌーラ)の症状と治療法
ガマ腫(ラヌーラ)とは
ガマ腫とは、粘液貯留嚢胞の一種です。
顎下腺導管(ワルトン管)や舌下腺導管(バルトリン管)由来の嚢胞で、口底部に片側性に生じ、病変部は、半球状膨隆を呈します。
比較的女性に多く発症する病気です。
そんなガマ腫はラヌーラと呼ばれることもあります。
ちなみに、見た目がガマの咽頭嚢に似ていることから、ガマ腫という名前が付けられました。
・粘液貯留嚢胞
・顎下腺や舌下腺の導管由来
・口底部に片側性に発生
・半球状膨隆
・ラヌーラ(別名)
・見た目がガマの咽頭嚢
・女性に好発
ガマ腫の分類
ガマ腫は、溢出型と停滞型の2つに分類することができます。
溢出型
溢出型は、咬傷などによる導管の損傷に起因し、嚢胞壁に裏装上皮は見られません。
内層の肉芽組織と外層の線維性結合組織の2層からなり、内腔には粘液様物質と、それを貪食したマクロファージが見られます。
停滞型
停滞型は、導管が外傷により挫滅したり、唾石により閉塞したりすることで発症します。
その結果、導管が部分的に拡張します。
嚢胞壁内層は、導管上皮で裏装され、内腔には粘液様物質が見られます。
ガマ腫の治療法
ガマ腫の治療法は以下の通りです。
・嚢胞摘出術
・開窓術
・舌下腺摘出術
ただ、ガマ腫の嚢胞壁は薄く破れやすいため、単純摘出は難しいです。
開窓で再発を繰り返す場合は、舌下腺摘出術を行います。
顎下部の溢出型嚢胞では、内容吸引圧迫療法が行われることもあります。
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