みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

炎症の5徴候

炎症の5徴候

細菌やウイルスに感染したり、打撲や捻挫などの外傷を受けると、体に炎症反応が起こります。

 

その指標となるのが、「炎症の5徴候」です。

 

次の5つが見られたら、炎症が起きていると判断しましょう。

 

1.発赤

 

2.発熱

 

3.腫脹

 

4.疼痛

 

5.機能障害

 

炎症の5徴候が生じるメカニズム

 

 

では、この5徴候がどういった流れで生じるのか、急性炎症を例に挙げて考えてみましょう。

 

体のある部分に、何らかの刺激が加わると、その周辺に分布している毛細血管が拡張します。

 

毛細血管が広がるということは、炎症を起こしている組織周囲の血流が増加することになります。

 

これによって、皮膚なり粘膜が発赤し、熱感(発熱)を生じさせるのです。

 

続いて、血管の拡張により、血液の成分が一部、周囲の組織へと滲み出ていきます。

 

すると、それらの組織に液体が溜まり、浮腫が起こります。

 

これが腫脹の原因です。

 

浮腫が起こっている組織はブヨブヨに腫れていますから、局所的な圧迫も生じています。

 

ここで、痛みを引き起こす化学伝達物質が放出され、痛み受容体を刺激し、疼痛を生み出すのです。

 

炎症が生じている組織は、言わば破壊されている状態ですから、体はそれを修復しようと働きかけます。

 

その間、組織は正常に働くことができず、機能障害を引き起こすこととなります。

 

 

炎症の5徴候 関連ページ

咬筋肥大症の原因と治療法
シェーグレン症候群の原因と症状
シェーグレン症候群の診断基準と治療法
前癌病変(ゼンガンビョウヘン)
前癌状態(ゼンガンジョウタイ)
前癌病変と前癌状態の違い
紅板症の症状と治療法
臨床診断名と病理診断名の違い
唾液腺の炎症を伴う6疾患
巨細胞封入体症の原因と病理
手足口病の原因と症状
ヘルパンギーナの原因と症状
エイズ(AIDS)にみられる口腔内病変
口腔がん〜発生率・好発年齢
口腔がんの原因
口腔がんの種類
TNM分類
口腔がんのステージ分類
エナメル上皮腫の原因と症状
悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫)
歯肉がんの症状と治療法
頬粘膜癌の症状と治療法
口唇癌の症状と治療法
口腔底癌の症状と治療法
硬口蓋癌の症状と治療法
白板症(ハクバンショウ)
智歯周囲炎(チシシュウイエン)〜Perico(ペリコ)
スタビライゼーションスプリント
ガマ腫(ラヌーラ)
静止性骨空洞(セイシセイコツクウドウ)
疱疹性歯肉口内炎(ホウシンセイシニクコウナイエン)
脈瘤性骨嚢胞(ミャクリュウセイコツノウホウ)
Ellisの分類(エリスノブンルイ)
Frey症候群(フライショウコウグン)
バーニングマウス症候群
含歯性嚢胞(ガンシセイノウホウ)
外骨症(ガイコツショウ)
鼻口蓋管嚢胞(ビコウガイカンノウホウ)
キュットナー腫瘍(慢性硬化性顎下腺炎)
懸垂縫合(ケンスイホウゴウ)
テトラサイクリン変色歯
オクルーザルスプリント
下顎孔伝達麻酔(カガクコウデンタツマスイ)
クインケ浮腫
黒毛舌(コクモウゼツ)
プランマー・ビンソン症候群
溝状舌(コウジョウゼツ)
サクソンテスト
スタージ・ウェーバー症候群
軟口蓋挙上装置
抜歯窩の治癒過程
挺子(テイシ)
下顎枝矢状分割術(SSRO)
唾石症(ダセキショウ)
唾石の摘出法(口内法と口外法)
唾疝痛(ダンセンツウ)
ブランディンヌーン嚢胞
メルカーソン・ローゼンタール症候群
石灰化上皮性歯原性腫瘍
歯原性腫瘍(シゲンセイシュヨウ)
キューンの貧血帯
オンコサイトーマ
歯肉嚢胞(シニクノウホウ)
エプスタイン真珠
筋上皮腫(キンジョウヒシュ)
キーゾウの無痛領域
Eagle症候群(茎状突起過長症)
ガードナー症候群
粘膜下口蓋裂(ネンマクカコウガイレツ)
Calnanの3徴候

ホーム RSS購読 サイトマップ
Home Sitemap Mail Company