みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

急性化膿性根尖性歯周炎の原因と症状

急性化膿性根尖性歯周炎の原因と症状

急性化膿性根尖性歯周炎とは

 

急性化膿性根尖性歯周炎とは、根尖部に化膿性の急性炎症が生じる疾患です。

 

急性歯槽膿瘍と呼ばれるkともあります。

 

自発痛や根尖部圧痛などの症状が非常に強く現れてきます。

 

放置していると慢性化膿性根尖性歯周炎へと移行していきますので注意が必要です。

 

急性化膿性根尖性歯周炎の原因

 

急性化膿性根尖性歯周炎の原因は、根尖部歯周組織への細菌感染です。

 

そのきっかけとなるのは、全部性歯髄炎や歯髄壊死、それから歯髄壊疽とった病態です。

 

また、根管治療中にリーマーなどで、細菌性汚染物質を根尖歯周組織へと押し出すことでも発症します。

 

・全部性歯髄炎

 

・歯髄壊死

 

・歯髄壊疽

 

・根管治療中の操作ミス

 

急性化膿性根尖性歯周炎の症状

 

急性化膿性根尖性歯周炎の症状には、様々なものがあります。

 

進行度に応じて4期に分類することができ、それぞれのステージで症状も大きく異なってきます。

 

急性化膿性根尖性歯周炎は、次の4期に分類することができます。

 

1 歯根膜期

 

2 骨内期

 

3 骨膜下期

 

4 粘膜下期

 

それぞれのステージでどういった症状が現れてくるのか、個別に説明していきます。

 

歯根膜期

 

急性化膿性根尖性歯周炎における歯根膜期の症状は、以下の通りです。

 

自発痛

 

あり

 

咬合痛・打診痛

 

あり

 

根尖部圧痛

 

あり

 

根尖部歯肉の発赤・腫脹

 

軽微

 

エックス線所見

 

歯根膜腔の拡大、白線の消失

 

リンパ節圧痛

 

なし

 

その他の所見

 

温熱痛、歯の挺出感

 

骨内期

 

急性化膿性根尖性歯周炎における骨内期の症状は、以下の通りです。

 

自発痛

 

あり(非常に強い)

 

拍動性、持続性、刺激性

 

咬合痛・打診痛

 

あり(非常に強い)

 

根尖部圧痛

 

あり(非常に強い)

 

根尖部歯肉の発赤・腫脹

 

あり(発赤)

 

エックス線所見

 

歯根膜腔の拡大、白線の消失

 

リンパ節圧痛

 

あり

 

その他の所見

 

発熱、倦怠感、リンパ節の腫脹

 

骨膜下期

 

急性化膿性根尖性歯周炎における骨膜下期の症状は、以下の通りです。

 

自発痛

 

あり(非常に強い)

 

拍動性

 

咬合痛・打診痛

 

あり(非常に強い)

 

根尖部圧痛

 

あり(波動)

 

根尖部歯肉の発赤・腫脹

 

あり(発赤+腫脹)

 

エックス線所見

 

びまん性透過像

 

リンパ節圧痛

 

あり(非常に強い)

 

その他の所見

 

発熱、悪寒、戦慄、顔面の腫脹及び膨隆

 

 

粘膜下期

 

急性化膿性根尖性歯周炎における粘膜下期の症状は、以下の通りです。

 

自発痛

 

あり(軽微)

 

咬合痛・打診痛

 

あり(軽微)

 

根尖部圧痛

 

あり(軽微)

 

波動(強い)

 

根尖部歯肉の発赤・腫脹

 

あり(強い腫脹)

 

エックス線所見

 

歯根膜腔の拡大、白線の消失

 

リンパ節圧痛

 

あり

 

その他の所見

 

歯根膜期〜粘膜下期に現れていた症状が軽減

 

顔面の腫脹は強くなる

 

病理学的所見は?

 

急性化膿性根尖性歯周炎は、充血や滲出現象が著明です。

 

好中球を主体とした滲出現象が見られ、その結果として歯根膜腔が拡大します。

 

また、炎症巣周囲ではRANK-RANKL系が活性化されていいるため、破骨細胞や破歯細胞の活動も活発です。

 

そのため、歯槽骨や歯根部の吸収が起こります。

 

その他、根尖部に空洞が生じて、そこに膿が貯留するために、急性根尖周囲膿瘍急性歯槽膿瘍という別名も付けられています。


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